子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

出産をきっかけに離婚。それでもやっぱり親になれてよかった。

過保護のカホコ」特別番組やってましたね。

あれは本当に過干渉親をコミカルによく描いていて

面白いと思う。

 

子どもを産んでから子供が出てくる話に

すぐ泣くようになった。

 

小さな子どもが

「お母さん!お母さん!」って呼んでるだけで

もう涙が止まらない(T . T)

 

「お母さん!」と呼ぶ声って

なんて愛が詰まってるんだろう・・・

 

全身全霊で愛し、愛を求めている存在を

呼ぶ子どもの声。

 

子どもというのは間違いなく愛100%の生き物です。

 

これは自分が親になるまで

本当にわからなかった。

知らなかった感情・・・

 

何なら走り回る子どもを見て

クソガキ。くらいに思っていた私が

 

私の人生に子どもはいらない、とずっと思っていた

私が

 

こんな感情を知るなんて。

 

子どもが欲しいと言っていた夫をパパにしてあげたくて

世話焼きの母と仕事人間だった父を

じいちゃんばあちゃんにしてあげたくて

子どもを産む覚悟を決めたのに

 

夫は結局パパになれず(生物学的にはなったけど)

両親とも魂えぐる大げんかをすることになり

妹と絶縁し

 

子どもはいらない。人生のパートナーだけ

欲しいから結婚したいと2人の人生だけを

思い描いていた私が

 

まさかのシングルマザーという

どんだけ潜在意識と顕在意識乖離しとんねん!

という展開にはなったのだけど

 

私以外の家族がひた隠しにしてきた

パンドラの箱を開けるきっかけと

なった娘の誕生。

 

生き死にのレベルで家族と争った壮絶な

産後2年間。

 

殺されるかもしれない、という恐怖を

体感し

殺してしまうかもしれない、という追い詰められた

気持ちも体感した。

 

赤ん坊を置いて身投げする自分や

夫や母の頭をかち割る自分の

イメージが繰り返し出てきて

自分の心の暗闇に自分自身が溶けてしまいそうだった。

 

そんな最中

生まれたての娘だけが

キラキラと愛100%で輝いていた。

 

人は生まれてからの数年間

こんなにも愛と受容の塊であることに

心から感動し、癒され

励まされてきた。

 

まさに天使と悪魔に挟まれ

肉体も心も右往左往していた2年間だった。

 

子どもを産まなければ

こんな切迫した気持ちを味わうことも

なかったのかもしれない。

 

夫とのんびり、まだしばらくは

そのままで暮らせていたのかもしれない。

 

そんな風に思うことも度々あった。

 

だけど

それでもやっぱり、私は子どもを産んでよかったと

思う。

 

争い、怒り、憎しみ、悲しみ、絶望、

恐怖、たくさんの負の感情を経験したことの

ない深さで味わったけれど

 

この子は2年半の間ずっと

そんな私に愛と喜び、感動を与え続けてくれている。

 

親の気持ちというのは

本当に自分が親になってみなければ

わからないのだとよくわかった。

 

子どもが苦手だった私が

よその子にも笑顔を向けられるようになったし

子どもに好かれるようになった。

 

子どもがくれる輝きと喜びは

産後の泥沼のマイナスをはるかに超える。

 

こんな感動の体験を自らぶち壊した元夫を

バカだなあ、と思うと共に

でも元夫の心の発達ではどうしても無理だったとも

思う。

 

育児以上の感動体験は

きっとこの世界に存在していない。

 

だからやっぱり、

私は親になれたことが心から

嬉しい。

 

子が与えてくれるパワーは

それこそ神の力。

 

こんなにも全力で生きている存在の

そばにいられること。

 

小さなゴミ一つ拾ってゴミ箱まで

持っていくのに踊るように楽しそうな

足取りの子をみて

生きるってこんなにも楽しいことなんだ!と

改めて思わせてくれる。

 

この存在を与えてくれたことに対して

私はもう一生会わないかもしれない

子の父親に、感謝の気持ちを持ち続けるだろう。