子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

謝るとは傷ついた相手の心をなだめること


子どもを幸福にする愛、辛くする愛―“こころ"を育てる心理学 (青春文庫)

 

この本に書いてあったのだけど

 

「謝るとは傷ついた相手の心をなだめることである」

 

私は、家族に謝ってほしいと思っているんだなあ、、、

 

と内側から出てきた。

 

離婚にまだ迷いがあった時

 

私は夫に謝ってほしいと思っていた。

 

だけど、夫は自己弁護と言い訳ばかりして

謝ることはなかった。

 

母に子供時代から今までどんなことで

傷ついたかを伝えた時

 

”子供を傷つけたこと”

少なとくとも、子供本人が傷ついたと

思っていることに対して

 

謝ってほしかった。

 

「2人とも子供の気持ち全然わかってない!」

 

と泣いて両親に訴えた時

 

ごめんな。

子供の気持ちがわからない親でごめん。

 

って謝ってほしかった。

 

離婚直後に妹に家族とも縁切れと言われた時

私はそれでも

「なんか余計なこと言ったかもしれないね。

 気に触ってたらごめん。」

とすぐ謝ったのに

 

妹は私の謝罪の言葉まで

「前言撤回不可です」と拒否し

 

「シングルマザーになってこれから頑張っていかなあかん

から優しい言葉の1つでもほしかっただけやねん。」

という言葉にも

 

妹は「私には無理です」

 

と突き放した。

 

ごめんって言ったらこっちもごめんって。

 

離婚したばかりやのに冷たいこと言ってごめんって

 

血の通った人間ならそう言うんじゃないかなって

期待してた。

 

だけど

 

私の家族は

父も、母も、妹も、元夫も、夫の両親も

 

誰1人、私に謝ってくれなかった。

 

出産直後にこんな混乱状態になったこと

母には、婿を傷つけたこと

夫の両親には、息子の病気と放蕩のために

赤ん坊がいる中で苦労をかけたこと

 

父には、子供の気持ちを理解する努力を

今まで一切してこなかったこと

 

母には、過干渉で子供を傷つけてきたこと

 

妹には、離婚直後の人間に冷たすぎる言葉を

吐いたこと。

 

私がはっきりと面と向かって

こういうことに傷つきました。苦しいです。

悲しいです。

と伝えたのだから

 

そう思わせた事実に対して

一言「ごめんね」って言ってほしかった。

 

それがあれば

私の興奮した気持ちもなだめられて

すぐに思い切った行動、

離婚とか家を出るとか絶縁とか

そんな行動には出なかったかもしれない。

 

どうしてみんなこうも謝らないのか?

 

きっと

謝ったら負けだと思っている。

謝ったら、全部自分が悪いと認めたことになり

相手より立場が下になってしまうと思っている。

 

自己肯定感が低い彼らは

それが耐えられないから

尊敬尊重する必要がないと思っている私に対して

謝る行為ができないのだろう。

 

自分で自分を根っこで肯定できていない人は

簡単に謝ることができない。

あるいは謝りすぎる。

 

適度な自信のある自我を持っている人は

適切なタイミングで謝ることができる。

 

なぜなら

謝るとは、その相手が傷ついたという事実に

対して、そんな風に思わせたことに対して

自分が放った矢を抜き、傷をなだめることだから。

 

全部自分が悪いとか

相手より劣るとか

そういうことじゃないから。

 

そのつもりはなかった、にしても

あなたにも悪いところがあるよね、と思ったとしても

 

自分の言葉や態度や行為が

相手の心に矢を突き刺したことは

相手が「刺さった」と感じている以上は

それが事実なのだから

 

その事実に対して謝る。

 

傷つけられた人は

とりあえず謝ってほしいと思っている。

 

裁判で争っている人も

よく「お金じゃないんです。謝罪がほしいんです。」

と言っている人がいるけど

 

その通りなんだよね。

 

相手が自分が傷ついたことを認めて

それに対して謝罪をしてくれたら

 

傷の疼きが少し、あるいはだいぶ、治るから。

 

相手を同じ人として尊重する気持ちがあれば

相手が「痛い!」と言ったら

「ごめん」と言うでしょう。

 

相手を感情のない物か木屑かなんかだと

認識していたら

踏んでも謝らない。

 

人は誰だって尊重されたいと思っている。

 

謝らないのは、2人の関係が終わってもいいと

いうことだ。

 

その関係を終わらせてでも

自分のプライド(本当は存在しない)を

守りたい。

 

実際には、謝る人の方が自己肯定感が高いのだけど。

 

関係が終わるしかないところまで来ていたとしても

最後に謝ると謝らないではその先の互いの心の

有りようが随分と変わるのではないかと思う。

 

頑なに謝らない人って

いつ謝るんだろう。

 

きっと天国(地獄かも?)からの

お迎えが来てから慌てて反省して

あの時はごめんなさい・・・と

幽霊になってベランダに現れて怖がられるのか。

(実際に義母にそんな体験がある)

 

 

謝りさえすれば収まる場というのがある。

 

金品はいらない。

心から謝りさえすれば、吹きやむ風がある。

 

治る傷がある。

 

死ぬ間際や死んでから謝るぐらいなら

1日でも早く済ませた方が互いの人生に

早く光が射す。

 

謝ってほしい。

 

家族に。

 

謝ってほしい。

 

 

今、もうすぐ3歳になる娘がやたら「ごめんな」と言う。

 

私が「痛っ!」と言ったら

娘が何かしたわけじゃなくても

「ごめん、痛かった?」

 

蓋が開かない。

「ごめんごめん」

 

服を着替える。

「ちょっとごめんな」

 

りんごがごめんって言わなくてもいいんだよ、

と笑って言うと

 

りんごがごめんって言ってるからいいの!

 

と言う。

 

・・・は!

 

今書いてて気づいた。

 

もしかして私が大人の家族に

謝ってほしい、ごめんって言ってほしいって

かなり強く思っているのが彼女には伝わっていて

 

りんごがごめんって言ってるからいいの。

 

って言ってるの??

 

謝れない愚かな大人たちの代わりに

天使のあなたが私に謝ってくれてたの?

 

幼い子は天使。

6歳までは宇宙との繋がりが切れていないから

宇宙からのメッセージってことなのかなあ。

 

謝れない大人に謝ってほしいって

叶わない願いを抱いて日々を鬱々と過ごすのは

やめてねって。

 

そういうことかあ!

ありがとう、りんご。