子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

毒親との決別の言葉は必ず自分中心の”Iメッセージ”で伝える

『グッと地球便』

前回と前々回の放送はフィジーに暮らす

48歳の男性だった。

 

地球便史上一番の毒親

 

グッさんも驚いていた。

 

自分自身と私が海外生活の中で

出会った人たちを見ても

海外で暮らしている日本人には

毒親育ちが多い。

 

というか日本を出る出ないの前に

8割が毒親育ちだけど、、、。

 

地球便は、単に海外で暮らしているだけでなく

全然故郷に帰ってこない

親と長年会っていないからこそ

わざわざテレビに応募して取材してきてもらう

わけで

 

日本を、故郷を、

生まれ育った家族を、

”捨てて”

生きている人が多い。

 

自覚があるかないかの

違いだけで

親と遠く離れているからこそ

自分らしく生きられるから

ほとんど帰国もせずに外国にいる。

 

お金の問題など

事情がある人もいるが

毒親率高し。

 

そんな中でも

前回のフィジーの方は

最強だった。

 

父親と家業の問題で

大喧嘩して家出を決意。

 

幼い頃からいつだって

父と自分の意見が違った時に

必ず父親の味方をした母親への

不信。

 

経営者で隣近所から尊敬されていた

が、子どもにはとにかく厳しかった父親と、

理由もなく子どもより父親の味方をしてきた母親。

 

彼がテレビカメラの前で話した

エピソードから

一種の典型的毒親家庭であったことが

よくわかった。

 

欲しいものがあれば

草引きや肩たたきなどをして

引き換えに買ってもらった。

 

欲しいものは、何か労働をした

対価として初めて得られる。

 

昭和の時代、このような育児方針の

家庭は多かったと思う。

 

しかし現代では、このやり方は

無闇に子どもの心を傷つけるだけで

教育上全くいいことはないとわかっている。

 

自分で稼げない幼い頃から

親に対して何か労働を提供することによって

初めて自分の欲望は満たされると

教えられることは

 

「お前はそのままでは無価値なのだ。

欲しいものがあるならば代わりに何かを

差し出さなければならないのだよ。」

という、自己否定のメッセージだ。

 

9歳の子どもに対しても

「働かざるもの食うべからず」

 

これでは自己肯定感は育たないのである。

 

相手が親だから。

 

そして何より、そんな父親に反発する時

決まって母が父の味方をしたこと。

 

これが何よりも息子の心を

深く傷つけた。

 

片方だけが毒親である家庭は

少数である。

 

大抵、どっちも毒親

タイプが違っても、結局子どもにとって

有害である点は同じ。

 

両親双方に揃って

「間違っているのはお前だ!」

と否定された子どもは

居場所を失う。

 

そして成人したら絶対に

この家を出る。

出来るだけ遠く遠くに離れて

その地で本当の味方を見つけるんだ!

 

と誓う。

 

顕在意識ではっきりとそう思うか

潜在意識レベルで決めるかの

違いだけ。

 

私の場合は、顕在意識では気づいて

いなかった。

 

この、フィジーのひろしさんは

父親との喧嘩をきっかけに

家を飛び出し、

「もう帰ってこない」

という自身の言葉を頑なに

守り抜いている。

 

もう21年。

父親が死んだ時も帰らなかった。

自分が癌になって日本で入院した時も

母親の見舞いを断った。

 

日本でオフィスを作った時も

噂を聞いてひと目会いたいと

やってきた両親を受付で

門前払いした。

 

母親が送ってくる手紙は

全部読まずにゴミ箱へ。

 

地球便スタッフが持ってきた

手紙と届け物も、受け取らなかった。

 

そんな彼が取材をOKしたのは

もしかしたら自分の親の毒親っぷりを

世間に公開してやろうという

復讐心だったのかもしれない。

 

あるいは、老いた母親への

一抹の良心か。

 

私が感心したのは

その決別の徹底ぶりもうそうだが、

 

テレビカメラ越しに母親へ

思いを伝えた時の言葉の選び方。

 

終始、主語が自分だった。

 

「僕はそう決めたから

決めたことを貫いているだけです。」

 

「僕はこう思うからこうする。」

 

これは自分中心の非常にいい例で

相手に反論させずに自分の思いを

貫く話術だ。

 

「あなたはどうして〜」とか

「あなたはあの時こう言った」とか

 

主語を「あなた」つまり相手にしてしまうと

言われた相手は必ず反論したくなる。

 

反論の応戦で喧嘩になり

真意は伝わらず傷ついて終わる。

 

このあくまでIメッセージの話し方を

する彼は、もう完全に心の底から

親と決別できていることがよくわかる。

 

おまけに

「親には感謝しかありません。」

とまで言っていた。

 

「与えてもらった愛情も確かにある。

その愛情はこの地で別の誰かに返しますよ。」と。

 

それを聞いた母親も

「もう、何も言うことはありません」

と涙いっぱいで言っていた。

 

思えば全然好きじゃない人に告白されて

断る時

 

「私は今勉強だけしたいから

恋愛はしたくないんだよね」

とか

「これは私の問題で、〇〇君は全然悪くない

んだけどね」などと

断ったりする。

 

「これは私の問題なんです」

 

これこそ、最強の決別文句ではないか。

 

自分は親に対しては

「お母さんは〜」

「お父さんも〜」とか

相手中心の責める言い方をしていた。

 

それは結局

わかって欲しい。

と相手からの愛情を要求する言い方で

全然決別する決心ができていない。

 

本気で切りたかったら

「私が無理なんです。」と

言い切ることが必要だ。

 

ひろしさんを見て

改めて学んだ。

 

仕事では大成功を収めた

ひろしさんだけど

癌になってしまったのは

やはりネガティブな思いを

自分の中に溜め込んできたからだと思う。

 

独身で仕事だけしてきたようだけど

やっぱり自分の心の奥をさらけ出せる

パートナーの存在は必要だ。

 

親に対する思いとか

ネガティブな感情をどこかに吐き出して

共感を得ることをしなければ

 

自分自身の体が蝕まれてしまう。

 

その点だけはちょっと残念だなと

思ったけれど

毒親との決別という点においては

師匠と呼べるかもしれない。