子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

夫が生きて現れたリアルな夢の話

数日前、夫が夢に出てきた。

 

なんか、すごくリアルで現実と錯覚するような

夢だった。

 

夫と私はカフェのような場所で

対面で座っていて

 

夫は、私が一番好きだった時の

姿だった。

 

私の出産後錯乱して痩せ細った時ではなく、

健全で幸せで比較的健康だった時の。

 

私は泣いていた。

 

「・・・生きてたんだね・・・

どっかで生きてるんじゃないかって

思ってたけど、本当に、生きてたんだね・・・」

 

夫は呆れたように言った。

 

「そうだよ。親戚の奴らが勝手に死んだことに

してさ、あいつら金目当てだから。

実際2ヶ月意識不明だったけど、蘇ったっつーの。

でも死んだことにされたんだよ。」

 

「やっぱそうなんだ・・・

でも本当によかった。よかった。

嬉しい。元気で嬉しい。

もう、会えないと思ってたから・・・」

 

私は号泣し始めた。

 

夫はその様子を困ったような顔で

見つめていた。

 

私は顔を上げて涙でぐちゃぐちゃの顔で

言った。

 

「りんご、もう5歳だよ。

今から、やり直せるよね・・・」

 

「もちろん」

 

夫は目を細めて言った。

 

私たちはかつてのように

愛と幸福に包まれていた。

 

この暖かい感じ、

久しぶりだなあ。

 

嬉しい。

幸せ。

よかった。

頑張っててよかった。

本当に生きてた。

よかった。

 

そんな感情でいっぱいになったところで

朝が来て、目が覚めた。

 

隣には、愛くるしい5歳の娘の

艶々した寝顔があった。

 

その向こうを覗いてみたけれど

やはり夫の姿はなかった。

 

夢・・・・

 

だよね・・・

 

だけど、なんかすごくリアルだったな。

 

愛ってこんな感じだった。

 

私たちは、確かに愛し合っていたんだ。

 

娘の隣に、彼の姿があったなら

どれほど幸せだっただろう。

 

”家族3人”という単位で

今この時代を生きていたなら

どれほど心強かっただろう。

 

そんなことを思ったけれど

私はまた現実の2人の生活に

さらっと戻り

洗濯をし始めた。