(この記事は過去に書いたものを転載しています)
2016年10月6日
夫には出て行ってもらった。
もう限界だった。
抑えきれない怒りが体の奥底から湧き上がって止められなかった。
逃げ出したいほど苦しいのに、赤ちゃんがいるから逃げられない。
乳児とママはセットだから、
私は逃げたくても逃げられないんだから
あなたが出て行って。
あなたはお乳あげなくていい。
寝かしつけしなくていい。
あなたは自由。身軽。
とっくの昔に限界を超えながらなんとか踏ん張っていた私に、
夫は致命的なことをたくさん口走った。
「俺にも育児できるよ。
(娘に向かって)今度はお母ちゃんに旅にでてもらおうか?
調べりゃできるよ。」
「そんなチマチマ稼いでさあ、別れて(娘)養えんの?稼げるの?」
「嫁が金金言ってるってうちの母親知ってるよ。」
「最近俺の方が外出てるよ。人に会ってるよ。
ひきこもってんのリリちゃんの方じゃん!」
陸にあげられたタコのようにぐにゃっとしてるだけだった
あなたが仕事する気になるまで元気になれたの、
結婚してからだよね?
一人で自分だけでがんばったからなんだ。
へえ~じゃあもう一人で生きていけるね、そうしなよ。
それにさ、嫁が旦那のお金あてにして何が悪いの?
夫婦は互いに生活費を渡す義務があるんだよ。
一緒に生計たてることを考える義務があるんだよ。
私家事育児してます。じゃあ君は?私がお乳あげている間、
おむつ替えてる間に、できることあるよね?
仕事!お金稼ぐこと!
私だって働きたいけど、今は赤ちゃんの世話が最優先なんだから、
家族のメンバーがそれぞれにできることしなきゃいけないことやって
初めて家庭って運営できるの。
この子連れて行けるところも時間も限られてるのー!
私も我慢してんの。
それを「最近ひきこもってるよね。
精神おかしいのリリちゃんの方だよね」って!!!
確かにあなたは精神がおかしくなったという理由で
長年ひきこもっていたんでしょう。
だから産後乳児のお世話のために家に籠っているママが
みんな精神病んでるからひきこもってると思ってたの?
確かに私はママのお仕事に関して完全無理解な夫と
毎日暮らしながら育児したおかげで頭がおかしくなりました。
おととい夜大喧嘩になりました。
夫が放浪から私の実家にやって来て2週間。
食事も食べられるようになり、だいぶ元気になりました。
元気になった夫は、「やっぱ東京帰ろうかなって思う」と言いました。
東京は彼の実家があります。
だから私は喜んで「じゃあ私も娘連れて一緒帰るよ。
東京の両親にも孫会わせたいし。」と言ったら
「だめ!(娘)は絶対だめ!東京もう放射能で汚染されてるんだよ。
水道から放射能で汚れた水が出てくるんだよ。
そんなとこに赤ちゃん連れていけない」
私は「そんなの大丈夫だよ。東京にいる人みんな生きてるじゃん。
行くっても2,3日だしちょっと行っただけで
重大な病気になるほどやばいの東京?」
と言いました。
彼曰くやばいらしいです。人死にまくってるって。
自分は東京の友達に会いに行くんだと、
会える時に会っておかないとみんな
いつ死ぬかわかんないからだそうです。
まだ30代半ばなんだけど、
夫にはみんなもうすぐ死ぬと思えるみたいです。
大人はすぐになんとかってならないと思うけど赤ちゃんはダメ!
そういってひきません。
私もムキになって、「私だって東京にいる友達に会いたいし
両親に孫見せたいし墓参りも行きたいし東京でショッピング
とかだってしたいもん」
夫はそのすべてを否定しました。
「友達って誰?友達いるの?
いても他の場所でも会えるでしょ。」
「親に孫見せたいって世間体?義理?
まだそんなの気にしてんの?
うちの親別に会いたいと思ってないっぽいよ。
親父は孫もう何人もいるから(娘)連れてっても一瞬だけだよ、
そんな興味ないよ。おかんは男尊女卑だから男の子がよかったって
言ってたし女の子だから一段下にみるよ?それでも会わせたい?」
「墓参りは俺だけでいいよ」
「東京の街歩きたいとか本気で言ってんの?しょーもな」
そして
「それでもどうしても(娘)東京連れてってもし(娘)に
何かあったらおまえの首の骨折るからな!」
こう脅されました。
これらの言葉の暴力によってずっと張り詰めていた私の心は
粉々に砕け散りました。なんとか夫に元気になって
もらってまた仲良しに戻りたい。
そう思っていた心は、粉々に砕け散りました。
ただ、夫の故郷に子ども連れて一緒に帰りたい、と言っただけの妻に、
こんなにまでひどい言葉をあびせるような人と、
一緒には暮らせない・・・・
思想が偏りすぎててとてもついていけない・・・・
もう話したくないです。
しばらくは。
私は本来最低2か月は離れないと私の傷は癒えないと
思って実家に帰りました。
でも夫が自分の実家に帰らずにホテルを転々として弱っていると
電話で訴えてきたために、
母が情けをかけてわずか2週間足らずで
家に連れ戻しました。
私の心はまだ全然回復していなかったのに、
母はやせ細ってもう
座っているのもしんどい状態だと訴える見て分かりやすい
夫の方を優先してしまいました。
私が昨日「やっぱり連れ戻さんかったらよかったのに」
と言ったら母は
怖い顔になって「何言ってんの!あの子どこ行くねん。
どこも行くとこないんやんかかわいそうに」と言いました。
おとといの夫婦喧嘩を聞いていた私の両親は、
私の言葉が多くてきつい、と言いました。
これで私は家族全員に責められました。
産後、夫が睡眠薬中毒になって死にたいとか言ってくる横で
必死に慣れない土地で孤独に育児に奮闘して気を張り詰めてとっくに
キャパオーバーになりながらも娘のことだけは守らなければと
命からがら何とか実家に戻ってきた私に、両親さえも味方には
なってくれませんでした。
それで私はもう本当に逃げ場所がない。死にたくなりました。
でも私が今死んだら、子どもかわいそうだな、と思いました。
まだおっぱい飲んでるもんね。毎日一緒にねんねしてるのに、
急にママいなくなったらどうやってねんねするかな
死ぬなんて言わずに、
どこか他の場所に行って親子2人で生きてみようか、
それとも娘は両親に預けて、私一人で蒸発しようかな。
だから母に言ってみました。
「私家出ようかな。(夫)がこの家にいるなら私が出る。」
「家族には私の味方はいないから、カウンセラーさんだけだったから、
ちゃんと私のことねぎらってくれたの。もうこれ以上、
誰にも責められたくない。」
「どっか遠いとこ行って子育てしてみようかなって思う。」
母は「そんな待って。どこか行くのはもうちょっと(孫)が
大きくなってからでいいやん。今はまだ大変よ。」と言うので
「じゃあ(娘)置いて私だけ出ようかな。」川に沈んでいく自分を
想像しながら言いました。
実家に戻るまでの喧嘩の様子も話しました。
このままでは私は夫を殺してしまうかもしれない。
そこまで追い詰められていたから、離れたかった。
母は、初めて私の傷の深さに気が付いたようでした。
「殺すか死ぬかになる前に追い出してよ」
母はやっと、夫に出て行ってもらうよう動きました。
夫の父親にも電話で事情を話してくれました。
その日、夫は私と顔を合わせることなくそっと出て行きました。
復活しかけていたのに。
夫が東京へ帰ることをあんなにもすごい剣幕で否定しなければ、
このまま3人の生活に戻ることも考えることができるように
なってきたところだったのに。
夫には、産後クライシスの記事をいくつか送信しておきました。
私のしんどさを、今度こそ本当に理解してほしくて・・・・
今はただ離れたいだけの気持ちで、先のことは考えられません。
今日母は仕事だったので午前中娘と二人きりで、昼ごろ娘が
なぜか号泣し出し、いつもはこんなに癇癪起こしたように
泣かない子なのでどうしていいか分からなくなって、
私も一緒に号泣しました。
孤独で、苦しくて、情けなくて、お母ちゃんがこんな気持ちだったら
辛いよね。ごめん。
お父ちゃんいないのにお母ちゃんもこんなに落ち込んでたら、
悲しいよね。ごめんね。
現代日本では、母親って孤独だね。
誰も、しんどいママの気持ち、ほんとには分かってくれない。
助けてくれない。
両親や夫は、追い打ちをかける言葉ばかり思いつくみたい。
子どものためにあなたが元気でいなきゃ!と励ますことはできても、
元気にする言葉がけや手助けは、あんまりできないみたいだね。
鬱の人に「がんばれ」は禁句なのと同様に、産後不安定になっている
ママにも「がんばれ」は禁句だよ。
これ以上何をどうがんばれって言うの~!!!と爆発します。
「子ども見ててあげるから休みなさい」
そう言ってほしいのです。
一人にしてほしいのです。一人の時間がもてるように、
手助けしてほしいのです。
最悪の事態にならないために、家族ができることは、
育児のアドバイスでも励ましでもなく、
”一人時間をプレゼントすること”
これだけ、どうか どうか お願いします。
一人で深呼吸する時間を、少しでもください。
私達夫婦のような苦しい状況になる前に、赤ちゃんのいる家庭の
旦那さんやご両親はどうか気づいてあげてください。
ママが、人生で一番がんばっていること。
がんばりすぎて張り裂けそうになっているのを、我が子のために
気丈にやっていること。
余計なことをしたり、叱咤激励したりせずに、ママが本当に
望んでいることをやってあげてください。
旦那さんは、家事をやったりしてママを休ませてあげてください。
24時間の激務なんです。
たまには子守りを率先してやり、
ママに1人時間をプレゼントしてください。
しっかり仕事してお金稼いで、自分の健康に気を遣って、
ママを安心させてあげてください。
赤ちゃんが生まれたばかりのママは、
喜びと同時にどうしても不安になっています。
ちゃんと育てて行けるのかな?
だから、ママが赤ちゃんの世話に集中できるように、
パパはお金やパパ自身のことで
ママに心配をかけないようにしてください。
赤ちゃんの世話と同時にパパが健康を害しているのを
気にしなければいけないのは、
手術を患者2人同時進行するくらい神業です。
普通の頭なら、分裂します。爆発します。
パパは、赤ちゃんの世話を ”手伝う” 前に、自分のことを自分で
しっかりやってください。
間違っても、ママが赤ちゃんのことをやってる横から、
自分のことばかり一方的に話し続けたりしないでください。
赤ちゃんの世話は、片手間で他の事しながら
できるようなものではありません。
おっぱいや離乳食あげている時も、むせないかな?
アレルギー反応出ないかな?これは好きかな食べるかな?
温度は大丈夫?固さいけるかな?
と、いろいろ注意を払いながら様子を見ながらあげているんです。
大人がご飯を食べているのとは全然違うんです。
おむつを替えている時も、うんちの色や硬さで健康チェックして、
おしりかぶれチェックして、上手につけられるように工夫して、
動き回るのおもちゃやなんかで気を引きながら、おむつ替え一つも、
結構神経を集中しているんです。
だからその横で、夫が赤ちゃんに関係ない話を延々聞かせてきたら、
ママはうわ~!もう!ってなります。ママが話を聞く余裕があるか、
タイミングをみて話してください。
それが、最低限の思いやりだと思います。
ママはそれほど、パパに赤ちゃんの世話のあれこれを
代わってやってほしいなんて思ってませんよ。
ママが赤ちゃんの世話をするのは、大きな喜びでもあり、本能です。
できるだけ自分でやりたい!って思っているんです。
だからそれを代わるのではなく、邪魔しないようにすることに
注意を払ってください。
寝かしつけしている時に大きな声や音を出すとか何も考えずに
部屋に入ってくるとか
そういうことをしないようにだけしてくれれば
ママはそんなにピリピリしないと思います。
おじいちゃんおばあちゃんは、特におばあちゃんになったママのママ。
あなたが子育てしていた時とは時代が違います。
赤ちゃんにいいと言われていることも、大きく変わっています。
育児のやり方、昔と全く同じではありません。
今のママは、ネットや本でたくさん情報を仕入れています。
ひとまず、ママのやり方を優先してあげてください。
おばあちゃんは所々しか見ないですよね?
ママは、総合的に、考えてやっているんです。
昔のやり方を押し付けないこと。
ママを叱責したり余計なことを言わないこと。
おっぱい足りてないんじゃないの?
などは、本当に禁句です!
誰よりも考えているのはママ本人なんです!
「夜ちゃんと寝てる?」「まんま食べた?」「うんちは?」など
会ったそばから立て続けに質問して詮索するのはやめてください。
こんなふうに詮索されると、信頼されてないんだな、
と気分が悪くなります。
育児の先輩として、「何とかなるよ~大丈夫だよ~こんなもんだよ~」って、
安心する言葉がけをしてあげてください。
新米ママが笑顔で余裕をもって子育てできる社会になりますように🌠