子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

【胎内記憶】離婚や死別するママを選んで生まれてくる理由

最近ハマっている絵本作家のぶみさんの動画。


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「離婚するママを選ぶ子の気持ちを教えてくれた」の回で、本当そうだなと納得したお話をシェアします。

 

胎内記憶を持つ子どもたちの話では、生まれる前に空の上で神様と一緒にどのママにするかモニターを見て選ぶそうなんだけど(笑)その時にママの過去から未来までざっと見せてくれるそう。

 

だから、離婚や死別するママはわかっていて、子どもはそれを知った上で「このママにする」と決めてお腹に降りてくる。

 

そういう子はどんなお役目を持って生まれてくるかというと、

 

男の子は「僕がママを守る」

女の子は「私がママの代わりをする」

 

男の子も女の子も「ママを助けたい」「喜ばせたい」という気持ち満々で生まれてくる。

 

「ママを助けたい」「喜ばせたい」と思っているのはシングルマザーの子供だけではなく、どの子もある。とても強くその気持ちを持っているけど、シングルになるママを選んで生まれてくる子は特にしっかりしていて、「やってあげたい」思いが強いんだそうだ。

 

だけど、親の方が子どもを一人前扱いせず、本当はできることを”やらせない”

 

そうすると子どもはどんどん萎んでいってしまい、親子関係も悪くなる。

 

子どもが8人とかいる大家族のママはどうやって乗り切っているかというと、子どもたちに全部やらせる。自分のことはもちろん、家事もやらせるし家庭のことをちゃんと子供に相談する。

 

まあ、大家族のママはそうしないととても回らないから自然とそうなったんだと思うけど、子どもが一人の家庭でもこれはやらせないといけないなあ、と改めて思った。

 

妊娠中に読んだ「フランス流育児」の本には、フランスの親は子どもが0歳の時からきちんと一人前の人間として数に入れる。食卓にはその子の席を用意して、食事しながら話しかける、と書いてあった。

 

子供たちはどれだけ小さくても、常に親を助けたい、特にママを楽にしてあげたい、喜ばせたいと強く思っているもの。

 

親の方がこれを素直に受け取れば、子どもの力を信じれば、どちらもハッピーになる。

 

確かに私の娘はとてもしっかりしている。2歳の時にはすでに保育園のお友達を率いてリーダーシップを発揮していたし、8歳になった今では道に迷う私を正しい方向に導いてくれる。

 

車から降りる時、「荷物は全部持ってあげるからね!」といい、顔が隠れるほどの荷物を持ってくれたりする。

 

家事は、私があまりやらせてあげられていないので、もっと信じて任せた方がいいんだろうな。

 

シングルマザーのお悩み第3位は「相談相手がいない」だそうだけど、これは私も常に思っている。

 

どこに住むかとか人生の決断も、子どもが学校でクラスメイトに嫌なことをされたときの対処方法も、全部一人で考えて決めなければいけないのが、時々とてもしんどく思う。

 

でも本当は、子どもに相談したらいいんですよってのぶみさんは言った。

 

子どもはママに相談されたらとても嬉しい、家族の成員として認められていると思って嬉しい。

 

そういえば、中国の毒親ドラマの最高傑作「都挺好」の母親は、高校3年生の娘の部屋を相談なしに兄の留学費用捻出のために売ってしまった。

 

娘が「なんで一言も相談してくれないの!」「私はどこで勉強すればいいの!」と泣き叫んでいたけど、子どもが何歳になっても「大人の話だから」と相談しないで子ども本人に関わることまで勝手に決めてしまうのが毒親

 

私の母も、小さい時から47歳になった今までずっと、私に相談なんかしたことがない。私のことも勝手に決めようとするし、勝手に判断してきた。

 

成人した後でも、結婚した後でさえも。

私にかかってきた電話を勝手に答えて切って、電話があったことさえ知らせない。私に届いた封書を勝手に開けて中身を確認する。

 

私の夫と勝手に連絡をとって、夫婦関係を悪化させようとした。ついには実際に夫を追い出してしまった。

 

今年の帰省のとき、免許取得して18年経ち、やっと海外で運転を始めたから日本でも運転したいと言ったとき、母は大人の私に対してあり得ない対応だった。

 

「私もう運転できるよ。お母さんの車運転させてくれたらこうしてわざわざ送ってくれなくても自分で行けるのに。もうこの年なら普通は子どもが親の送迎してるくらいでしょ。」と言ったら

 

最初は「ふん」と鼻で笑い、次に「無理無理!やめて。ぶつけられたら修理費高いから」と言った。

 

だから「なんでぶつけるって決めてるん?なんでやる前から失敗するって決めてるん?私外国で運転してるんやで。日本なんか優しいから大丈夫やって。」と言ったら、なんとそれを父に「白雪にひどいこと言われた」と告げ口した。

 

ひどいこと?

 

免許持ってる大人の私が「運転できるからさせて」「最初から失敗するって決めないで」と言ったのが「ひどいこと」?

 

そっちがひどいでしょうが。もうすぐ50になろうかという娘の能力が信じられないなんて。

 

それを聞いた父も父でいつものように私には何も聞かずに「お母さんと喧嘩したんか。あのな、お母さんは一生懸命やっとるやろ」と叱る口調で言ってきた。

 

お母さんは一生懸命やってる?私だって一生懸命やってるわ!

 

過干渉毒親は、子どもが「自分でできる」と言う当たり前を「ひどいこと言われた」「反抗された」と受け取ってしまう。

 

これじゃあ健全な親子関係ができるはずがない。

 

自分のことを自分でやることさえ許さない毒親は、子どもが親のためにしてあげることを喜ぶことなんて到底できない。

 

私は若い頃、常に親孝行のことを考えていて、毎年母の日父の日にはプレゼントと手紙を送り、結婚記念日には旅行をプレゼントしたこともある。

 

花束1つなら喜んで受け取ってくれるが、旅行のような”偉そうな”贈り物は素直に喜んでくれなかった。

 

両親ともに「まだお前にお金出してもらわないといけないほど落ちぶれてない」と言った。それでももう申し込んでしまったからと言うと、行ってはくれたけど、旅館がいまいちだったとか文句ばかりで、心からがっかりしたことをはっきり覚えている。

 

私はこんなふうに人間なら当たり前に持つ「自分でできる」と言う自立心と自己肯定感、さらに「親を喜ばせたい」「親を助けたい」と言う子どもの持つ大きな親愛をことごとく否定され、受取拒否されてきた。

 

それがとても悲しくて納得できなくて、人生がおかしくなった大きな要因になっている。

 

だから、娘のことは信じる。子どもの能力を信じる。子どもの「できる」「あげたい」と言う純粋な気持ちを受け取る。

 

親は子どもを子供扱いしてあれこれ世話をして、全部一人で抱えて忙しくする必要なんか全然ない。

 

子どもを適切な範囲で頼ってもいいし、信頼は絶対にしなければならないこと。

 

育児で一番大切なことは「子どもを信じること」

 

これに尽きる。