私は夫と海外で生活していたので
夫と別居する!となってからまずは実家に戻った。
当時1歳の子供がいて、夫がギャンブルにはまって私の
口座のお金も根こそぎとられてしまったのでお金もなく
どうしようもなかった。
元夫はギャンブルだけでなく毎日のように
家中のものを投げたり壊したりして暴れていたので
子供を守るためにも緊急で逃げ出す必要があった。
そんな時小さい子供を抱えてどこへ行くかといったら
帰れる実家があるなら実家へ帰るでしょう。
配偶者のDVなどで緊急に逃げなければいけない母子向けに
シェルターというのものあるけど、2週間で出ないと
いけないそう。
2週間で一体何ができるか・・・
うちの場合は両親も孫と一緒にいたいという思いが
とても強かったので早く帰っておいで!という感じだった。
でも、夫から逃げているという状況、
離婚協議をしているというどうしたって不安で心臓ばくばくの
毎日を親元で過ごすのは、互いの精神衛生に絶対にいい影響を
与えない。
物理的には屋根があって寝床があって食べ物が確保されている
場所にいられるのは大きな安心。
気もそぞろになりがちな状況で子供をみていてくれる時間が
あるのもとても助かった。
裁判所や弁護士事務所、役所など子供を連れていけない場所へ
用事で行くことも多く、親がいたからスムーズにできたのかなと
は思う。
私が子供と遊ぶような気持ちになれない時
ジジババが遊んでくれたので子供は退屈せずに済んだと思う。
お金も、最初は100%出してもらっていた。
別居して3ヶ月が過ぎる頃、私は離婚を決意したので自分で稼がなくちゃ!と
思い、在宅でオンラインでできる仕事をできる範囲で始めた。
それで自分や子供のちょっとした買い物は自分で払えるようになった。
でも食費や自転車を買うなどの大きい買い物は親に出してもらった。
まだ両親共に働いていて、経済的にそんなにカツカツではなかったので
出してくれたけど、でも毎回嫌な顔をされた。
「あんたはお金の管理もできへんのかいな!」
と、夫に全部持って行かれたという事情を話しているのにも
関わらず責めるようなことを言われて悔しい思いもした。
親にもらうのも嫌だけど、でもどうしようもない。
夫は貸した金を返す気さえもサラサラないみたいだし。
1歳児抱えて実家でこれ以上どう働けというのか!
八方塞がりとはこのことか!と毎日思っていた。
お寺で人生相談をやっているというのをたまたまネットで
見つけて、藁にもすがる思いだったから行ってみた。
お坊さんは全部事情を聞いてから
「実家にいるのもよくない。家がとても暗くなっているね。
うちのお寺も少し前まで駆け込み寺というのをやっていて
そういう人を受け入れていた。今寺に私一人しかなくちょうど
手伝ってくれる人を探しているのでもしあなたがよければ来てもいい」
そう言われた。
1歳児連れでも、住み込んでもらっていいと。
お寺のお手伝いをする条件で。
寺で毎日お祈りしていれば占いなどに頼る必要もなくなると。
そこの住職も離婚歴があって中年の独り身で
友達に言ってみたら絶対下心あると言われた。
まあ、やめたけど。
本当に帰る実家がない場合はお寺に住み込むというのも
母子で生き延びるための選択肢の一つにはなるかもしれない。
大抵、小さな子を連れて別居や離婚となっている人は
夫からお金をもらえていないことが多いし
子供が小さいだけに自分がすぐに働くのも難しいことも多い。
そんな中で自分でアパートを借りて、というのは
やはりハードルが高い。
公営住宅も検討してみた。
私の実家のある県や市では二人入居の部屋が
すごく少なく、空きがあるのは大抵高齢者用か
3人以上のファミリー物件だった。
年に4回の募集で、運よく条件のあう部屋が空いていても
申し込みをしてから入居までは2ヶ月ある。
比較的築年数の新しい部屋はやはり空きが少ないし
築40年50年の昭和な物件は、、、外観も萎える。
ただでさえ離婚でボロボロに傷ついた精神で
子供のためになんとか気力を振り絞って生きていこうと
いう時に、あまりに惨めな気持ちになる部屋に住むのも
きつい。
公営住宅は、緊急で引っ越さなければいけない別居離婚の
母子にはちょっと厳しいものだった。
私の場合は実家に1年お世話になって
子供の保育園入園のタイミングで実家を出ようと思ったので
保育園を先に決める必要があった。
待機児童も多い日本。
特に2歳児が一番入りにくいらしく
もし先にアパートを決めてしまって実家を出ることが決まって
それなのに子供を預ける場所がないとなったら
立ち行かないので
住みたいエリアで保育園の空きを探して
運よく二次募集で希望する理事長の園にまだ空きがあることが
わかり、役所の保育課に申し込み希望の電話をかけた。
でもその時、現住所が市外になるので、
どうしても市民優先になってしまうから
引っ越しが確定しているなら住民票の移動は無理でも
せめて賃貸契約の書類だけでも申し込み時に提出できた方が
いいと言われ
慌てて部屋を探すことになった。
そして私は独身時代にお世話になったことがあって
なんかいい印象を持っていた「エイブル」に行き、
1日で5件物件をみて即決した。
家賃と間取りの希望は言ったけど
母子家庭になるという状況、
現時点で勤め先などはなく、個人事業で
微々たる収入しかないので
それでもいいと言ってくれる大家さんの物件なら!
と控えめに希望を伝えた。
運よく「ここに住みたい!」と思える
私のほぼ理想の部屋が見つかり
不動産屋さんが大家さんへ確認の電話をかけるのを
ドキドキして待ち・・・・
私の状況を聞いた上で OK!
やった!
これでやっと自立できる!
地元の保育園に落ちてから
実家から離れた場所で家と保育園を決めるまで
わずか2週間だった。
全てがギリギリ間に合った!
完璧なタイミングだったとも言える。
そして・・・
今2歳の子供と二人暮らしして3ヶ月経ち
やっと落ち着いて楽しくなってきたところ。
引っ越した当初はめちゃくちゃしんどくて
イライラしてたけど、
やっぱり実家を出てよかったと思ってます。
シングルマザーが家を借りる時のポイントは
また別記事で詳しくご紹介します。
離婚を考えているけど子供と自分だけで
暮らしていけるか不安な人、
なんとかなるよ〜!