子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

死んだ人間と生きている人間のどちらを大切にするか

昨日、娘の保育園で運動会のお知らせをもらいました。

 

ちょうど昨日の朝に七五三の予約のために

来月再来月の親の予定を教えてもらっていました。

 

なんと・・・運動会の日、両親は父の兄の法事のために

遠方へ行く予定になっている・・・

 

前から「運動会は行くからね。」と言っていた両親。

 

私は一応確認のために電話しました。

 

さすがのタイミングの悪さやな、と毒親を少し呪いながら。

 

娘の初めての運動会があること。

大きい子のこども園と合同でやるから

きっとみんなパパや祖父母と来るだろう。

 

小さい子は親も参加の競技を用意していると書いてあって

そうすると私1人だったら写真や動画を撮る人がいないね。

 

さみしいね。

 

そんな風に言ったら

さすがの「子供の気持ちなんか分かるわけないやろ!」で

離婚協議中の私の泣き言を一蹴した父は

 

「しょうがないわな〜。知らんかったわけやし。」

「まあ残念やけど来年は行くわな〜」とあっさり。

 

今年、私はシングルマザーになって、いや親になって

初めての子どもの運動会を迎えようとしているのです。

 

まだ2歳の小さな娘にとって、人生で初めての

運動会というやつです。

 

母子家庭を寂しく惨めに感じるであろう

最初の試練のとき。

 

母はすごく残念そうにして

「そうか〜運動会・・・ばあばは見に行きたいけど・・・

そっか・・・そうやなあ・・・・」

と悩んでいる様子。

 

母にしてみれば父の兄は血を分けた孫より

優先したいはずはない。

 

元から付き合いでそういうのに参加している立場だし。

だけど父がお兄さんのことをとても大事に思っていることも

よく知っているから、すぐには何も言えない様子です。

 

「まあうん、大丈夫。小学校と違ってみんなでお弁当とかは

ないみたいやし。昼で終わるって。

レンタルパパでもしよっかな。今そういうのあるやん。」

 

などと言い

 

母は

「今聞いたから今すぐなんとも言えないけど

まあちょっとどうするか考えるわ。」と

言って電話を終わりました。

 

それから私は、りんごとご飯を食べて

食器を洗いながら

悲しい気持ちになっていました。

 

2人か〜

さみしいなあ。絶対パパいっぱい来るやん。

運動会は来るって言ってたのに。

でもじいじお兄さんのこと大好きやからな。

行かないなんて選択肢ないやろな。

 

でも法事はお父さんだけ行かせて

ばあばはこっち来るっていう可能性もあるな。

 

だけどさ、生きてる孫と死んだお兄さんの行事と

どっち優先するか。

それで結局お父さんがどっちを大事に思ってるかが

分かるわ。。。

 

死んだ人間は「お前あのとき来なかったな!」と

怒ったりしない。

もう清らかな魂だけの存在になっているから

そんな器の小さいことは思わない。

 

でも、生きてる人間は

自分が大事に思う日に親族が来てくれなかったら

ずーっと根に持ったりするよ。

 

「そっちの方が大事なんだ。結局ね。」って。

 

そんなことを思って黒い気持ちになっていました。

 

そして一息ついて携帯見たら

母からたくさんの着信履歴とメッセージが!

 

「みんなで運動会行きます。

お母さんはりんごの初めての運動会見たいから。」

 

電話すると

 

運動会の日は法事の前日で

特に予定もないから早めに行ってゆっくりしようと

思ってただけだから

運動会午前中で終わるんやったら

みんなで見に行ってご飯食べて

それから新幹線乗って行くから。

そうするわ。

 

お父さんも行く。

おばちゃんも誘ってみるわ。

 

お父さんビデオ使えるように調整してもらうわ。

 

・・・・

よかった。

ありがとう。

そうしてくれたら助かる。

 

りんごちゃん、よかったね!

じいじもばあばもおばちゃんも、みんな

来てくれるって!

よかったね〜♪

 

まあ、いちばんホッとしたのは私なのですが。

 

娘は当日になれば喜ぶでしょう。

 

2歳はまだ未来の概念がないので

先のことを言われても理解できません。

 

今朝

「今日も〜じいじばあばおばちゃん来るって〜」

と言っていたので

 

「あ、今日は来ないよ?

また今度ね。」と慌てて言いました。

 

安心しました。

 

両親が、生きている孫や娘の気持ちより

死んだお兄さんのことを優先しなかったことに

安心しました。

 

両親の愛情を感じることができました。

よかったよかった。

 

晴れるといいな。