子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

引きこもりの子供を救える親になろう

子供が犠牲になる事件や事故が目に付く。

 

ただでさえ少子化の最中、年寄りや心の壊れた大人に

殺されてしまうせっかく生まれてきた幼い子供たち・・・。

 

私が小さい子を育てている親だからこうした事件事故が

特に心が痛くて目に付くのか、

それとも本当に最近増えているのか。

 

今回の小学生殺傷事件の犯人は

引きこもりのまま中年になった人。

 

高齢ドライバーの暴走で幼児が犠牲になる。

引きこもり中年の恨みのはけ口に小学生がなる。

 

これこそ、今の日本社会を象徴している。

 

団塊世代の父親たちが家庭を顧みず

せっせと働き、ひたすら物質を追求して

経済発展させてきた日本社会の、結末。

 

「心」を忘れた大人たちの罪を

今、純粋無垢な子供たちがかぶっている。

 

先日、電車に乗っていても感じた。

 

だら〜んと座っているだるそうな小学生。

携帯ばかりいじっている顎の尖った若者。

口がへの字で固まっている仏頂面のおばさん。

偉そうに踏ん反り返っているおじさん。

ヨタヨタしながら乗ってきたおじいさんが目の前に

立ったのに携帯を見つめていて席を譲らない若いお姉さん。

 

これが、日本社会の現実。

 

この世界は楽しい!嬉しい!きれいだ!と

はしゃいでいるのは6歳までの幼い子どもたちと

 2割程度の成熟した大人だけ。

 

2019年の世界幸福度ランキングでは

日本は156か国のうち58位。

 

ランキングの正当性には賛否両論あるようだけど

実際に自分や自分の周りが心から幸せなのかと

胸に手をあてて考えてみればわかる。

 

人間はどんな時に幸福を感じるだろう?

 

平和。

安全。

食べられる。

寝られる。

快適な居住環境がある。

言いたいことが言える。

やりたいことができる。

ほしいものが買える。

承認欲求が満たされている。

 

そして最大のものは・・・

 

愛し愛されていることを感じている!

 

人間の根本は 愛 なので

お金があっても仕事で活躍していても

快適な家があっても

人を愛する、愛される、という部分が欠落していると

幸福は感じられない。

 

自分は親から認められ、愛されている。

自分も親を愛し、尊敬している。

 

自分は子を認め、愛している。

子も自分を求め、愛してくれている。

 

弱音や悩みを相談できる人がいる。

仕事や生き方を指導してくれる親身な年長者がいる。

 

互いを尊重し癒しあえる関係のパートナーがいる。

 

これらがなければ、人の心はだんだん壊れていくのだ。

 

今回の小学生殺傷事件の犯人。

 

両親が離婚して親戚に育てられていた。

子供の頃からからかわれたり、いじめられたりしていた。

仕事もパートナーも見つけることもできず

中年になってしまった。

 

伯父伯母は役所に相談していたそうだが

引きこもりの息子をどうしたらいいんでしょう?

と役所に相談なんかしても解決しない。

 

手紙でコミュニケーションをとるようになど

アドバイスした、と役所の人は言っていたが

薄っぺらいアドバイス・・・

 

育ててもらっている立場の人から

「私たちも限界です。お願いだからなんでもいいから

仕事を見つけてくれませんか?」などと

手紙をもらったら、余計にイライラするだけ。

 

もっともっと早い段階で、

彼ら家族には専門家の助けが必要だった。

 

私の親もそうだが、年配の人はあまりに

人を頼る、相談するすべを知らなすぎると思う。

 

家庭を孤立させてはいけない。

親子は要塞の中に閉じこもってはいけない。

 

子供が引きこもりになってしまった。

さて、どうしたものか。

 

機能不全家族の親がやりそうなことは

・役所に相談する

・叱る、説教する。

・学校に相談する(学校のせいにする)

・諦める

・認めない。いないものとする。

・子供を無理やりカウンセリングや病院に連れていく。

・神社で神頼みをする。

・母親だけに責任を押し付ける。

・言いなりになる。

 

本当に救える人が考えることは

・自分がカウンセリグを受ける。

(できれば両親揃って)

・たくさん本を読む。

・夫婦がきちんと話し合う。

・自分たちの人としてのあり方、子育てを真摯に反省して

子供のありのままを本気で受け入れる。

・最後まで子供の思いに耳を傾ける。

・相談を受け付けている高僧に相談する。

 

魂カウンセラーのまさよさんも著書でおっしゃている。

 

「親が全てを受け入れたとき、子供は変わる。」

 

理想ではない子供の姿。

人並みではないと感じる我が子の生き方。

懸命に世話をしているのに反抗してくる子ども。

 

自分の理想や世界の価値観ではなく

この子にも大切な大切な世界があるのだなあ、と

慈しむ気持ち。

 

子どもなりに必死に生きていることを

この世界に向き合っていることを

丸ごと受け入れ、見守り、応援する姿勢。

 

子供が望まない状態であるなら

それは親が子供に「変わってほしい」

「私たちの望む人間でいてほしい」と

いう願いをぶつけている証拠。

 

他人は変えられないのだから

嫌なら自分が変わろう、とは

どんな人間関係にも言えることだけれど

 

親子はついそれを忘れがち。

 

子供が望まない状態にあるなら

親である自分の姿勢が何か間違っている。

 

子供は誰よりも敏感に親の本心、潜在意識を

感じ取り反応している。

 

自分が、変わろう。

 

親子関係から社会は作られていく。

 

親の責任はあまりに大きい。