子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

乳幼児育児中のキャパオーバーからくる虐待はベーシックインカムで防げるかもしれない。


1人でできる子になるテキトー子育て 世界トップ機関の研究と成功率97%の実績からついに見つかった!

 

今はこの本を読んでいる。

 

乳幼児育児中の母親が常にイライラしているのは

人間として当たり前のことだと書いてあった。

 

なぜなら

 

妊娠中は精神を安定させるセロトニンという物質が

大量に放出されている。

 

だから妊婦は穏やかで幸福。

 

これは出産への恐怖をなくし

妊娠期間を無事に過ごして子の誕生を

待ち望むことができるようにと、

種の保存が最優先事項である生き物の仕組みである。

 

しかし出産のとき、痛みに耐えるために

セロトニンも大量に消費され

産後一気に減る。

 

だから産後は精神不安定になり

イライラしたり落ち込んだりしやすい。

 

そして出血も止まらぬうちから

夜ぐっすり眠ることもできず

ぼーっとテレビを見ることもできず

2、3時間おきに授乳する怒涛の育児に突入する。

 

24時間ほぼ自分のために使えていたそれまでと

180度変わり、自分の時間など1分もなくなる。(1分も、と感じる)

 

しかし産後1年ほどはまだいいのである。

 

産後1年ほどは母体はそれほど眠らなくても大丈夫なように

なにやら体内ホルモンが分泌されているらしい。

 

だいたい授乳が終わる1年くらいでそのホルモンもなくなり

通常サイクルに戻る。

 

思えば子供が0〜1歳の時はまだよかった。

 

赤ちゃんは見ていて癒される。

離乳食づくりや目を離せないという苦労はあるが

大して動かないこの頃は、まだ世話がしやすい。

 

うちの場合は夫の方が産後の妻の変化と自由が

奪われたことに耐えられなかったので

修羅場だったけれど

 

精神が健全な夫が一緒なら、この頃は比較的

心穏やかに過ごせるのではないかと思う。

 

本当のパニックは2歳からやってくる。

 

いわゆるイヤイヤ期。

小さい体に自我が芽生え、自己主張し始める。

 

体力もついてきて走ったり行動範囲が一気に

広くなる。

 

いたずらも過激になる。

 

家事をしているのに

「ママここ座って、これ見て」などと

言われる。

 

出勤時間が迫っているのに

「今日保育園行かない〜。テレビみる〜」

などと朝の用意を逃げ回る。

 

もう夜の9時で早く寝かせたいのに

お風呂に入るのを嫌がられる。

 

歯磨きしようとすると口を硬く閉じる。

 

着替えるだけなのに走り回る。

 

化粧しているのにお人形ごっこ

相手に誘われる。

 

仕事で遅くなって早く帰って夕飯の

支度がしたいのに帰りに公園行く〜と

泣かれる。

 

大人なら徒歩5分の道がなぜか20分かかる。

 

自転車が行き交う道を走り出し

信号が青の横断歩道の真ん中で急に立ち止まる。

 

何もかも、思うように行かない。

時間が決まっているのに、動いてくれない。

早くしろというとゆっくりし、

ゆっくり、というと走る。

 

ご飯を食べない。

お菓子とジュースばかり欲しがる。

 

ああ、しんどい。

 

 

これほど思うようにならないことが世の中に

あるなんて。

 

 

育児中は母親の脳内アプリは常に複数がフル稼働していて

いっぱいいっぱい。

 

ここに不測の事態が1つでも加わればたちまち

容量オーバーで爆発。

 

人間は退路がなくなるとパニックになる。

 

仕事に行かなければいけない。

9時の電車に乗らないと間に合わない。

 

なのに子供が用意をしないで逃げ回る。

まだテレビみるとごねる。

 

非常事態発令。

 

時間は決まっているのに

小さな怪獣は暴れまわって言うことを聞かない。

 

幼児には先の予定を考える能力はまだない。

時計を読むこともできない。

ママがなにを焦っているのかさっぱりわからない。

どうして保育園に「行かなければならない」のか

全然わからない。

 

時間ってなあに?

お仕事ってなあに?

どうして早くしないといけないの?

 

遅刻するわけに行かない

仕事という社会的責任。

 

待ってはくれない電車の時間。

 

急ぐ理由がさっぱりわからないので

のんびり自由な我が子。

 

この八方塞がりを、どうすれば打開できるのか?

 

仕事なんか行かなくていいわ知らねーよ!!

とやるか

 

もうタクシーで行くわ!1万円かかるけど。

とやるか (その日の仕事で1万円以上稼げる?)

 

子供裸のままでいいから連れて行くわ!

とやるか

 

・・・どれもできない。

 

ならばこの怪獣を怒鳴り散らして

何が何でも動かすしかない。

 

口で言ってわからぬなら

ひっぱたくしかない。

 

髪を掴んで腕を引っ張って

大泣きする子を外に連れ出すしか・・・

 

 

子供を怒鳴ったことのない親なんて

おそらくいないだろう。

 

早くして!!

もう行くよ!!

 

と大声を出したことのない親はいないだろう。

 

ひっぱたいたことは?

腕を掴んだことは?

 

それ以上は、、、理性が止める。

 

だけどその理性のロックなど

あと1つ2つの不測の事態によって

簡単に外れるのかもしれない。

 

子供は、発達の問題で

時間がないから急がないといけないことが

理解できない。

 

そもそも肉体を持つ前にいた宇宙には

時間という概念すらない。

 

やりたくないことをやらなければいけない理由が

わからない。

 

そもそも魂はやりたくないことをやらなければ

いけないようにセットはされていない。

 

脳と体の発達の問題なのだから

誰が何と言っても仕方ない。

 

しつけの問題などではない。

 

ならば、虐待を防ぐには

社会が子供に合わせないといけないのではないだろうか?

 

 今の社会の仕組みが人間としてかなり無理がある

のでないか?

 

 

私が政治家になったなら

以下のような法律を作ろう。

 

 

・産後5年は女性の就労を禁止します。

育児に専念することを義務とします。

その間ベーシックインカムとして月10万円を支給します。

母子家庭にはプラス10万円。子供1人追加につき3万円増額。

 

月20万円国からもらえたら母子家庭でもやっていけると

思う。今の物価なら。

 

ベーシックインカム

働かなくても国から支給されるお金。

 

すでにそれがある国も存在しているし

日本もそんな時代が来る・・・という話もある。

 

時短勤務やパートで子供を保育園に預けて

母親が働いても、月に7~8万の収入の人が多い。

 

それならその分を国が支給してくれればいい。

 

これで幼児虐待問題と産後クライシス離婚、

けっこう防げるんじゃない?

 

待機児童問題も。

 

だって今の母親は仕事と育児の間で八方塞がりに

なっているんだから。

 

ワンオペ育児で大変だとかいうと

家事育児のサポートの重要性を唱える人が

多いけれど

 

本来生き物としては乳幼児期は母親にべったり

くっつているのが母子ともに自然で幸福なことだよ。

 

子供のやりたいこと、子供のペースにのんびり

付き合ってあげられたら、母子ともにどれほど楽で幸せだろう。

 

 

・・・育児に疲れているシンママの妄想です・・・