子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

離婚後に亡くなった元夫の初盆

お盆が来た。

 

本来日本で迎えるはずのなかった

2020年のお盆が。

 

授業資料で日本のお盆について

調べていて、授業とは関係ないけど

気になって調べても

どうにも出てこない答えがあった。

 

”離婚後に亡くなった元夫の初盆は

どうするの?”

 

「離婚後 元夫死亡 初盆」」

「亡くなった元夫 初盆」

 

などと検索して出てくるのは

 

”遺産相続”

”財産分与”

”生命保険金”

”養育費”

 

などお金の話ばかりだった。

 

そっか。

世間では別れた夫が死んだら

気になるのはお金のことだけで

供養とか盆とか気にする人

いないのか!

 

私ってやっぱり優しすぎるのかなあ〜。

 

などと、これまでカウンセラーや占い師、

弁護士にも散々言われてきた

 

「あなたは優しいですね。

優しすぎますよ。普通こんなことされて

別れた相手の幸せまで考えないです。」

 

その言葉を自分で呟いてみた。

 

だけど、やっぱり気になる、初盆。

 

この世を去った魂が戻ってくる

4日間。

 

元夫の場合は、当然彼の実家で

初盆供養が行われるんだろうけど

もちろん私は呼ばれない。

血縁のある娘もまだ4歳なので、

行く義理もない。

 

彼の実家は東京なので

コロナのせいで人も集まらないだろう。

 

夫が、大嫌いだった東京の実家。

東京の家族。

 

魂だけの存在に戻ったら

恨みも憎しみも怒りも悲しみも

全部消えて

 

愛100%に戻るから

大丈夫なのかもしれないけど

 

統合失調症を発症し、

何度も自殺未遂し

そしてついに最期の場所となった

あの家に

 

親族の揉め事ばかりだった

あの家に

 

戻りたいなんて思うかなあ?

 

 

だからといって

離婚直前、玄関で

母に「警察呼びますよ」なんて

言われた私の実家にも来たくないかも

しれないけど

 

私は娘の実の父親なのだから

やっぱり供養する気持ちは

持ってもいいんじゃないかと思う。

 

何より、私は今話したいことが

たくさんある。

 

2020年、こんな時代が来るなら

あなたと一緒にいたかったよって。

 

あなたが話してた、みんなから

妄想だ病気だ陰謀論だと言われてきた

ことが、全部現実になりつつある今

 

話したかったなあ。

 

中国が香港にやったこととか

人工ウイルスとか

ワクチンヤバイって、とか

 

夫とならすごく盛り上がって

一緒にこの支配を抜け出そうね!って

道を探すことができただろうな。

 

そういう相手がいたなら

今の時代どれほど心強かっただろう。

 

今までと同じ時代が続くと思い込んでいたから

強気にシングルマザーの方がましだ!

私なら立派にやれる!と離婚届を出したけれど

 

ここまで世の中が変わるなら

この激動の時代に同じ方向を向いている

パートナーがいるかいないかは

それこそ生死を分けるかもしれなくて

 

時々たった一人で幼い娘の命運を

背負っているような途方もない

重みを感じる。

 

私の選択一つで、この子の人生が

変わってしまう。

 

この子は子の子なりにたくましく

賢く生きていくだろうけど

4歳の彼女の今の世界を決めるのは

たった一人の親である私だけだから。

 

相談できる人が欲しかった。

同じ熱量で、確認できる人が欲しかった。

 

身勝手だよねえ。

 

縁切神社で祈祷までしてもらって

目の前から消えることを願ったくせに

死んだら今度は話したいなんて。

 

母が、姉(私の伯母)の夫の

お盆の挨拶に行く話をしている。

 

10年ほど前に亡くなったおじさんと

父の両親とお兄さんにお供えする

御供物を母は買った。

 

当然、私の元夫のものはない。

当たり前なんだけど

なんだか悲しい。

 

結婚していた人の

娘の父親の初盆の話もできない。

お供えも買えない。

 

私は亡くなる前に離婚していて

他人なのだから何もしなくも

いいのかもしれないけど

 

こういうのは、気持ちの問題だから。

 

せめて自分の部屋にキャンドルの火を灯して

みんなが寝静まってから一人

迎えようかな。

 

故人の好物を一緒に食べるのもいいと

サイトに書いてあったので

なんか食べようかな。

 

彼が好きだったものは

茹で卵、カルボナーラ

ラーメン、コーヒー

 

夜中なら、ゆで卵がいいかな。

 

結婚記念日に泊まったホテルで

ゆで卵の殻がきれいに剥ける道具を

買ったりして、自分のことを

「たまごおじさん」とか

言ってた。

 

この世の食べ物、十分満喫した?

とか聞いてみたい。

 

だからって本当にベランダとかに

姿を現されたりしたら怖いけど

どうか感覚だけで。

 

生前、怒りも失望もいろいろあったけれど

一人心静かに共に思い出を語りたい

特別な2020年のお盆。