子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

お盆 別れてから亡くなった夫と義母への供養の気持ち

お盆ですね。

 

中国でもお盆で、昨日が

中元節というお盆行事を行う日だった。

 

中国人の友達が、だから今日は義母の家へ

行って先祖のお参りをすると言ったので

ふと、思い立った。

 

私の家にも小さな手元供養のセットがある。

 

6歳になった娘に先祖供養、そして何より

パパともう1人のおばあちゃんの供養を

させてあげてもいいんじゃないのかな、と。

 

義母は初盆だし。

 

中国では道で紙のお金を燃やしたりしている。

義母は台湾人なので、こちらに馴染みがあるかも

しれないけれど、ここはやはり日本式で、

お線香とお供えにしようと思った。

 

朝娘より少し目が覚めた私は

いつもは放置しているだけの手元供養セットと

置いている棚を拭き掃除し

 

お線香を焚いたところで娘が起きてきた。

 

おりんを鳴らして

元夫と義母へ感謝の気持ちを伝えた。

 

何もできなくてごめんなさい。

私と娘を愛してくれていること

気持ちは受け取っています、と。

 

娘がやってきたので

抱き上げておりんを鳴らさせた後

娘は手を合わせて何か祈っていた。

 

「お願い終わった」と言うので

「お願いしたの?何お願いしたの?」と

聞くと

はにかみながら

「パパ大好きだよ、って言った」と。

 

「それお願いじゃないじゃん、気持ちじゃん」と

娘の頭を撫でながら、私は涙を堪えた。

 

記憶にないパパに

大好きだよ、なんて。

 

ちゃんと、生きているパパにそんなこと

言わせてあげたかったな。

 

夫は、亡くなってすぐに

もう生きていたときの記憶を全て消して

白紙になったと夢枕で伝わってきたけれど

 

1歳で別れた娘に「大好きだよ」なんて

言われたら、号泣してしまうんじゃないか。

 

そんな感情はもうないかもしれないけれど。

 

手元供養の隣に

夫と別れたいと思っていたときに

安井金比羅宮で購入して祈願した

手元神社を置いている。

 

小さな紙の神社にお願い事を書いた

お札を立てかけていて

そこには

 

本当に善良で誠実で

気の合う楽しい人とだけご縁が

結ばれますように

 

と書いてある。

 

縁切りで名高い安井金比羅宮

1人赴いたあの頃の自分の

藁にもすがるような心の痛みが

伝わってきて

 

自分にも

辛かったよね、ご縁結ばれてるよ。

頑張ったね。

 

と言ってあげた。

 

それから

旅先で買ってきたお菓子と

同僚から頂いた桃を1つ

お供えした。

 

別れた後に亡くなった人だし

葬式にさえ行っていないから

家での供養もした方がいいのかどうか

よく分からなかったけど

 

こういうのは気持ちだと思うから。

 

葬式にも行けず、お墓参りにも

行けない私の、せめてもの気持ち。

 

生きているときは憎しみや怒りや

いろいろな感情を抱いた相手でも

天国に逝ってしまえば大きく残ったのは

愛だった。

 

やっぱり家族だった。

 

この2人は、短い間だったけれども

私の家族だった。

 

今の私には

夫と義母が私と娘を深く愛していたことだけが

伝わってきて、ただ愛と感謝だけがここにある。

 

せめてお盆の期間だけでも

お線香とお供えをして

毎朝おりんを鳴らしたいと思う。

 

購入した手元供養セットのお店

コンパクトで洗練されたデザインで

とてもオススメです。

 

https://manaka-store.com/