子の心親知らず

出産後2年で離婚した毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

一人の間違いで家族全員の運命が変わるということ

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ドラマ鑑賞のススメ

 

ドラマは本当にいろいろなことに気づかせてくれます。

 

今回はこの作品。

私という運命について

 

ドキュメンタリーのようなタッチで

淡々と流れていく一人の女の人生と

その周囲の人々の人生。

 

また、気付きがありました。

 

結婚する人とは、

夫や妻といった相手だけでなく

その家族とも魂の縁があり

 

むしろそっちの縁の方が強い場合もある

ということ。

 

些細な行き違いや

意地で、二人が別れた場合

結ばれるべきだったその家族の

運命まで変わってしまう。

 

主人公のアキは

交際中に訪れた恋人の実家で

初対面から彼の母親に気に入られる。

 

母親は、魂の繋がりを感じて

「ああ、この人が息子の嫁に

なる人だ。後継の孫を産んでくれる人だ。」

 

直感的にそう感じたけれど

 

アキは仕事で男と対等に張り合ってしまい、

職場環境に対する嫉妬から彼と別れてしまう。

 

その彼女の選択の間違いが

その後の双方の家族の運命を狂わせていく・・・

 

私は、自分と重ねて胸が痛くて

仕方なくなってしまった。

 

私は義母ととても仲がよかった。

実母よりはるかに相性がよかったと言える。

 

私は義母のことが大好きで

夫の話からすれば彼女は育児放棄に近いことを

していて、決していい母親ではなかったかもしれないけど

家事をしない彼女はもちろん嫁の私にも家事のことを

うるさく言うこともなく、

姑としては最高だった。

 

一緒にいてとても親しみを感じたし

楽しかった。

 

そして義母も

私のことが好きで

とても可愛がってくれていた。

 

夫の実家に遊びに行けば

一緒に近所のお店巡りをして

バッグやらお菓子やらいろいろ

買ってくれた。

 

お小遣いもたくさんくれた。

 

夫と同居を始めたばかりの頃

突然義母は私に100万円をくれた。

家賃にしなさいと。

 

婚約した時は

親戚を集めて食事をし

おばあちゃんから代々伝わっているという

真珠のネックレスとまた100万円くれた。

 

それは、精神障害を持っていて

仕事をしていない手のかかる息子を

どうかよろしくお願いしますという

彼女の母心だったと思う。

 

私たちは結婚生活の間ずっと

海外暮らしだったので

それほど頻繁に会うことはなかったけれど

電話で話したり

 

会えたときにはいつも楽しく

街歩きや食事などをした。

 

波乱万丈な人生を送りながら

明るくて楽観的で人懐っこい

裏表のない義母が

私は大好きだった。

 

私たちは、おそらく過去生でも

会っていたと思う。

 

初めて会った気がしない。

そんなふうにすぐに仲良しになったのだった。

 

妊娠したとき

素直に

「おめでとう」と喜んでくれた。

 

私の母が低い声で

「え、そうなん。。。じゃあもうええで、

離婚しても」

と耳を疑うようなことを言ったのに

義母は、普通に素直に喜んでくれた。

 

妊娠中

私を連れて孫名義の口座を作りに行き

ここにお金入れていくからね、

と言ってくれた。

 

夫が働けなくても

もしかしたら資産家の

祖父母からのお金で

子育てができたかもしれない。

 

それなのに

私は世間様と同じように

「私はいつまでも親のお金で生きて

いたくなんかない。

子供が生まれたら普通父親が稼ぐものでしょ」などと

精神病の薬を飲んでいる夫に言ってしまった。

 

このドラマの物語では

マレーシアが再会の地として登場する。

 

マレーシア。

 

その光景や街の音は

私の、最も幸福だった頃を思い起こさせ

胸が詰まった。

 

私と夫は2年間マレーシアに住んだ。

 

そこでは夫の状態は最も安定していた。

 

南国の気候のおかげなのか

結婚生活が2年過ぎて関係が安定したからなのか

その地に暮らす人々のゆるさや朗らかさが

彼の心をほぐしたのか

 

そして私はその地で子どもを授かり

人生で一番幸せな妊娠期間を、夫と

二人でゆったりと過ごした。

 

夫と並んで寝て

一緒に朝ごはんを食べ

散歩をし、ヨガをし

一緒に買い物に行き

ビーチに旅行に行き

一緒に妊婦検診に行って

赤ちゃんのエコー写真を見て

二人で笑っていた。

 

この人と子どもとの

幸せな未来しか

思い描いていなかった。

 

アキの場合は彼と仕事で張り合ったしまった

ために、プロポーズを断ったのが

間違った選択だった。

 

私の場合は、この妊娠中の一番幸せだった

ときに、

里帰り出産を決めたことが

間違った選択だった。

 

マレーシアで通っていた産科の先生も

とてもいい先生で

きっと何の問題もなくそこでも出産できた

だろう、と今では思う。

 

もしもそこで産んでいれば

実母に邪魔されることもなく

最初から夫をちゃんと父親にしてあげられた。

 

何の不満もなかったのに

ただ、親を喜ばせたいという思い

海外で妊娠したら里帰り出産するものだという

間違った思い込み

 

妊娠中何の問題もなかったのに

ただ38歳で高齢出産に入るから心配という

思い込み

 

この夫だけでは、産後すぐは頼りにならない

かもしれないという間違った不信感

 

毒親の洗脳が解けていなかった当時の私は

こんなふうに、間違った選択をした。

 

だけどそれでも多くの女性が里帰り出産をしたり

産後に実母を頼っている中で

あの時の私に、どうして母が産後婿をいじめて

追い出すような行動をすることを

予測できただろう。

 

それまで何度も二人で実家に行っていて

母は夫にとてもよくしてくれていたのだから。

 

でももし戻れるなら

私は2014年の、マレーシアに戻る。

 

夫、義母、義父、夫の親戚

私の妹

 

私の間違った選択のせいで

笑顔を奪われた人たちだ。

 

私が離婚を考えていると話した時

義母は

「どうしても離婚しないとダメなの?

別居でしばらく様子見てまた復活する

ことも考えられるんじゃない?

私あなたのことが本当に可愛いのよ。」

 

そう言ってくれた。

 

その言葉から半年私は

別居で様子を見たけれど

事態は何もよくならなくて

子どもを育てるために

私は仕方なく決断したのだった。

 

義母と初孫の時間は

ほんのわずかだった。

 

娘が1歳の時

義母と過ごした数日間がある。

 

その時の動画を見て

もっと続くはずだったこの光景を

私が、私の母が、奪ったんだと思うと

申し訳なくて悲しくて辛い。

 

その後に、孫と会えなくなっただけでなく

息子まで失うことになるなんて

 

夫と仲の良かったいとこのお兄ちゃんも

きっとみんなで赤ちゃんを囲んで

ワイワイする時間が持てたはずなのに

 

彼は弟を事故で亡くした6年後に

弟同様にに可愛がっていた私の夫まで

亡くしてしまって

それまでずっと実家に住んでいたけど

故郷を離れたと聞いた。

 

この人からも、私と私の母は

笑顔を奪ってしまったかもしれない。

 

私が里帰り出産を選んだその1つの決断によって

これほど多くの人の未来が

変わってしまった。

 

人の寿命は決まっているのかもしれない。

どんな選択をしても

過去に戻って選び直したとしても

天が決めたそれぞれの人生の終わりの時期は

変えられないのかもしれない。

 

だから私がマレーシアで出産していれば

夫が今も生きていたのかどうかは

それは誰にも分からない。

 

このドラマのアキの物語も

間違いに気づいてやり直しができたように

見えたけど、最後は、、、

(ネタバレになるので言いませんが)

 

夫が亡くなっても

夫家族と一緒に暮らし続ける人がいる。

 

きっと夫を介して

その母親と結ばれる運命だった。

 

本当に縁があったのは

母親の方で

夫は繋げる役目だった。

 

そんな関係が、確かに存在する。

 

私にも

もしかしたら実母と縁を切り

息子を亡くした夫の母と

娘と生きるという道も

あるのかもしれない。

 

もしも義父が亡くなって

義母が一人になったら

そしてその時

私も新しい家族ができていなかったら

 

私と夫が出会った

義母の故郷で

3人で暮らすという選択が

ないこともないのかな、と

 

思わせてくれたドラマだった。