子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

絶対の味方がいることで強くなれる

前に紹介したドラマ

「大切なことはすべて君が教えてくれた」

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こんな台詞があった。

 

戸田恵梨香演じる夏美が

修二と別れている時

 

夏美は強いでしょとかなんとか

言われて(細かい部分は覚えてません)

 

「それは、修二がいたからよ。

今の私は、弱い。」

 

というようなことを言った。

(正確ではありませんのでご了承ください)

 

すごく、分かるなあ〜と

思った。

 

私は夫がいた時

すごく強気だった。

 

道行く人や

業者さんや

タクシー運転手とも

喧嘩したりしたし

 

年配の人にも

言いたいことを言って

怖いもの知らずだった。

 

夫に

「そんなに喧嘩しないで

ま〜るく行こうよ〜」と

言われたことがあるくらい

 

泣き寝入りを許さない

理不尽なこと言う奴は真正面から

受けて立つ!

喧嘩上等だこの野郎!

 

みたいな・・・

 

30代の時の話だから

決して若気の至りではありません・・・

 

20代も、結構強気だった。

 

仕事も覚えたてのくせに

上司に意見言ったりして

周りが「え?」て顔になるような

空気作ったりしてた。

 

私、ドラマだったら絶対

破天荒な主人公(笑)

 

20代の頃は

親は何があっても絶対に

自分の味方だって信じていた。

 

だからあんなに強気だったんだと

思う。

(虎の子かよ)

 

30代は私のことが大好きで

毎日褒めて大事にしてくれる夫が

常にそばにいたから

例え世界を敵に回しても!ぐらいの

強さを持てていたんだと思う。

 

離婚して、親さえも世界で1番の味方ではないと

知ってしまって

 

つまり一度に味方全員失って

 

私は、急に弱くなった。

 

私を「守ってくれていた」人が

いっぺんにいなくなって

 

それなのに私には

「守らなきゃいけない」人が

できていて

 

急に、他人に強く当れなくなった。

 

 

私が他人に強気になれなくなったのは

愛を失ったことで自己価値が低くなったこと、

そして、守ってくれる人がいなくなって

帰る場所がなくなって

戦えなくなってしまった、ということだ。

 

外で誰かと喧嘩して

「われしばきまわしたろかー!」

と威勢のいいことを言って

後で

「怖かった〜テヘ」と飛び込む胸が

なくなったから。

吉本新喜劇見てた人は分かるよね)

 

親も男もいない

ただの女ひとり。

 

もう、外で戦えない。

 

今思い出したけど

結婚前、一度短い間婚約していた

人の母親に会いに行った時

 

物怖じしない態度の私を

見てその人が

「苦労してないんやねえ〜」と

しみじみ言った。

 

その人はDV夫と離婚して

シングルマザーでその彼を

育てていた。

 

当時29歳の私は

確かにまだ大した苦労など

しておらず

親のことも他人のことも全力で

信頼していた。

 

今なら、その言葉の意味が

よく分かる・・・

 

こういうことだったんだね。

 

3歳までの子供は

怖いものを知らない。

 

高いところも水の中も

平気で行こうとする。

 

それは母親と自分が別の存在であると

まだ認識できていないから。

 

偉大な母親と一体の自分に

できないことはないし

怖いものはないと思う。

 

だけど4歳くらいから

完全に自分と母親は別の存在で

自分自身はテーブルの上のものも

取れない、重いものも持てない

大人に簡単に突き飛ばされる

小さくて弱い存在だと認識する。

 

そして転んだりした自分の経験や

大人から言われること

あるいはテレビやアニメで

見せられることから

怖いもの危ないものを学んで

 

「怖い」

「危険」

という意識を持つようになる。

 

これが人生で最初の

「分離」による弱さの始まり。

 

結局、こういうことを

人は繰り返していくのだと思う。

 

味方を得て強くなり

別れてまた弱くなり

 

この世界には悪い人がいて

理不尽なことを言う人がいる。

 

言われっぱなしにしたくないし

不当な扱いを受けたら

人間の尊厳を傷つけられたら

やっぱり正々堂々と

「それは受け入れられません!」

と大きな声ではっきり言いたい。

 

そんな自分であるためにも

やっぱり絶対の味方が必要。

 

心や体が弱っている時

そばで労ってくれる存在。

 

誰かに不当な扱いを受けた時

「君は間違ってない」と

言ってくれる存在。

 

「君は世界一だよ!」と

じっと見つめて言ってくれる存在。

 

周囲の人間の、10人に2人は

合わない人、自分を嫌ってきたり

自分が嫌いだなあと感じる人が

いるという世の中。

 

そんな世界で強く生きていく中で

絶対の味方がいるかどうかは

ものすごく大きいことだと

失って痛いほど感じている。

 

今そんな存在がいる人は

どうぞ大切にしてくださいね。

 

 

そして、別れに弱くなった。

 

今日私と同期のアメリカ人

同僚が帰国するため旅立った。

 

とてもいい人で

娘も懐いていた。

 

よく一緒にご飯を食べたり

遊んだりした。

 

娘が夜になって彼とバイバイした

ことを理解して

「もっと遊びたかった〜」と

泣き出したので、私も少し泣いた。

 

彼が旅立つ時の

アパートの前で撮った最後の集合写真に

魔界女と子供が写り込んでいた(霊ではない苦笑)

 

私は仕事があって

娘は幼稚園だったので

その写真には入れなかった。

 

物凄い違和感・・・

 

職場の同僚で、同じアパートに住んでいる

外国人教師と学校の校長と院長が

写る写真に関係ない魔界女と子供が

真顔で写り込んでいる違和感・・・

 

お前関係ねえじゃねえかよ!

ただ旅立つ彼と仲良かった

アメリカ人同僚の女というだけ・・・

 

そこに写るべきは私と娘だという

思いが湧いて、自分で嫌な気持ちになった。

 

無害ないい人が旅立ち

有害な悪人が居残る。

誰やねん!という状況にも関わらず。

 

それが2020年2021年という

地球暗黒時代。

 

2022年からは、きっと逆になるだろう。

今年の冬至で光と闇の世界が完全に

分かれるらしいし、

期待も込めて。

 

残り半年は

まだ光と闇のバトルが続く。

 

味方がいない中で

闘う私。

母は強し、で乗り切るよ!