子の心親知らず

実の母親に家庭を壊された毒親育ちのシングルマザーが親子のあり方を考察するブログ。

子どもの言葉は言葉通りに受け取ってはいけない。

前回ご紹介した本を読み終えたので

誰を人生に引き入れるかは自分で決められる - 子の心親知らず

 

昨日から読み始めた本。

 


子どもを幸福にする愛、辛くする愛―“こころ"を育てる心理学 (青春文庫)

 

多くの親子問題の本を出版されている

加藤諦三さんの本です。

 

この方の本はズバッと直球だからいい。

そうだそうだ!そうだったのか!と

スッキリする。

 

私が多くのカウンセラー・ヒーラー・能力者に

相談し、本もたくさん読んできて思うのは

 

本当に「気づいていて」「わかっていて」

本当に「愛があって」「心から人を救いたい」

と思っている人は

 

変に回りくどい言い方をしない。

 

ズバッと言い切る。

 

だって、そうだから。

 

あなたが信じるか信じないか

受け入れるか受け入れないか

実行するかしないかは

知らないけれど

 

真実は真実なんだからしょーがないってこと。

 

私には今まだずっと

母親を批判する気持ちがあって

 

その思いからこの本を買ったのだけど

 

昨日はちょうど娘を叱った後だったので

親としての自分、2歳の娘の気持ちを

省みることになった。

 

昨日、保育園から帰ってすぐに

娘がぐずって、わけのわからないこと

 

玄関から家に入る時

「ママ先に行ったらあかん〜」とか

「りんごちゃんが先に靴脱ぐ〜」とか

に始まり

 

自分が電気つけるだの

今からスカート履きたいだの

(着替える必要ないしご飯で汚れるから母としては嫌)

 

大きいテレビでアンパンマンのみる〜と言うから

HULUで見せているのに

さらにiPadも出してきて「これ見る〜」と言い

 

さらに

チョコレートが食べたいだの

お風呂が嫌だの

 

あーだこーだわがままを言って

 

椅子に変な格好で乗るから

「危ないからちゃんと座りなさい」

と言っただけで泣いて

 

もう〜

なんなんよ!

帰るなりグズグズ言うな!

 

と叱った。

 

私が少し叱ると

実家から戻ってまもない頃は

すぐに

「ばあば〜 ばあばがいい〜」と

泣きながら言うので

 

余計にカッチーンときて

突き放したりしてしまう。

 

「ばあばがいいんやろ!」と

抱っこを求める手をはねのけたりしてしまう。

 

日々一生懸命育てているのは

この私なのに、

 

私が母親なのに、この子までばあばがいいとか

言って、

 

あの人いいことなんかないのよ、

自分のことしか考えてない毒親なのよ、

私の方がよっぽど本当にあなたのこと

考えてるんだよ、

 

あなたは今ばあばに世話したり遊んでもらって

嬉しいかもしれないけど

放っておいて欲しい年になっても

ばあばがやろうとするんだよ。

 

全部ばあばが悪いんだよ、

りんごが今泣いているのも、

ママが泣くのも、

全部全部あのばあばが悪いんだよ。

 

泣きながら私に抱っこを求めてきた

娘にそんなことを言い聞かせようと

したりして

 

悲しくなって

 

もう、本当に祖父母に育ててもらった方が

幸せなんじゃ・・・

 

私、この子をおいて1人で外国で働く方が

よっぽど楽だし、お互い幸せなんじゃ・・・

 

と言う思いがフツフツ湧いてきたりして

 

グズグズする娘に

 

「すぐにばあばばあばって言わないで。

そう言われるとママ悲しくなる。

悲しい時はママって言って。

そうじゃないと、ママ、りんごのために

頑張る気力がなくなっちゃうよ・・・。

それだったらりんごとバイバイして

1人で遠いところに行こうかなって思っちゃうよ。」

 

寝る前に、そんなこと言った。

 

娘は

「悲しい」「ばあば」「バイバイ」

 

と言う単語の時に「うわ〜ん」と

一声泣き

 

娘は私の顔をチラチラ見ながら

泣き疲れて眠かったのか

ふてくされた顔のまま寝た。

 

その後、加藤先生のこの本を読んで

 

は!と気づき

反省。

 

それは・・・

 

子供の言葉は言葉通りに受け取ってはいけない。

 

子供は、親に自分の不満な気持ちをわかってほしくて

わがままを言っていることがある。

 

例えば

店で「おもちゃ買って〜」と駄々をこねている子ども。

 

本当にそのおもちゃがほしくて言っている時と

親にかまってほしくて言っている時がある。

 

本当に”その”おもちゃが欲しいだけの時は

誕生日に買ってあげるね、とか

他のもっと安いもので「今日はこれにしようか」

などの代替案で納得する。

 

でも、何を言おうが何を持ってこようが

機嫌が直らない時は

 

親に他に不満があって

それに気づいて欲しいのだ。

 

親が自分の方を見ていない。

そばにいるけど心ここにあらず。

他の誰かの方に関心が行っている。

 

そんな時

子どもはそんな親の心を敏感に感じて

愛情を求めて、関心を求めて

わがままを言う。

 

そのわがままの内容は

今のその子の世界にある言葉、モノになる

だけだから

 

本当に今アンパンマンが見たいか

本当にそのおもちゃが欲しいか

 

そうではないこともあるんだと・・・

 

グズグズは、子供の不安の現れ。

わがままは、愛情不足の現れ。

 

 

振り返って見ると

先週末に実家に帰ってから

 

年末年始も妹に会うつもりはないと

親に言わなきゃいけないなあ、と

そんなことを考えてぼーっと重い気持ちに

なっていた。

 

お金の不安もあるし

仕事のこともあるし

何より親と妹のことで

重い気持ちになっていて

 

りんごと一緒にいる時も

私はもしかしたらふと暗い顔になっていた

かもしれない。

 

考え事をしているあまりに

「ママこれみて〜」や

「一緒にあそぼ〜」という娘の声が聞こえて

いなかったかもしれない。

 

そんな私の様子をみて不安を感じたから

わがままが炸裂したのか。

 

「泣く子は育つ」という言葉がある。

 

言語化能力がまだ発達していない小さな

子どもは、泣くことで不満や要求を伝える。

 

子どもは信頼している相手に対してしか

それをしない。

 

泣いて気持ちを訴えるのは

その相手が自分の気持ちをきっとわかってくれると

信頼しているからだ。

 

3歳くらいまでの間に

泣いても泣いても親に気持ちを察してもらえなかった

子どもは、親を信頼するのをやめて

能面になる。

 

いい子になる。

 

「どうせ訴えてもわかってくれない」から

訴えなくなる。

 

能面になった子の方がよく泣く子より

はるかに恐ろしい。

 

能面の子はお腹の中に怒りを増大させている。

 

だからお母さん、

 

子どもが泣いたら

責められている、のではなく

 

信頼されている、と思うんです。

 

「この子は私のことを信頼しているから

こうしてわがままを言うのね。」

と受け取ると

途端に泣きわめく子が愛しく思える。

 

 

そうだったんだ・・・・

 

ごめん、りんご。

 

加藤先生はこうも言う。

 

「子どもの言葉を言葉通りに受け取るのではなく

 その真意を汲み取ってあげるのが親の務めである」

 

「子どもの気持ちなんかわかるわけないやろ!」と

当たり前のように突き放す父親と

 

「お母さんは良かれと思ってこんなにしてるのに

あんたは不満だって言うの」

と子の気持ちより自分の気持ちを訴えてくる母親に

育てられ

 

まさに能面になった妹、

そして40を過ぎた今でも「わかってもらえない」という

悲しみから解放されていない私は

 

こうして本などを読んで常に反省と気づきを得なければ

うっかり同じようなことをしてしまうのです・・・・

 

悩み事にふけるのは

子どもがいない時や寝ている時にして

 

子どもが目の前にいる時は

きちんと顔と心を我が子に向けようと思った。